2018/12/20 米国市場雑感

S&P500日足

S&P500は-1.58%の2467.41。

寄付から2488付近での攻防。早々に失陥してからはじり下げで、一時2450を割って2441をつける。反発するもレジスタンスとなった2488を破れず反落。引けも買いの勢いなく弱かった。12/17から日足でバンドウォークが続いている上に、10月高値を目安にしたチャネルラインを下抜いてしまい、底が見えない。

Fed ”Push”により底なしになりつつある米国株。2017年後半に揉み合ったレンジの上端、2488を失陥して市場は混乱の様相を呈し始めた。VIXは一時30を超える上昇をみせ、PCRは2007年12月に匹敵する高さで引け。最高値は2018年2月には及ばないものの、4月以降では最高値をつけている。

明日はクリスマスを前にして、ショートカバーの手仕舞いで下げ止まるのか、ロングの手仕舞いで更に売り込まれるのか。いずれにせよ、年末までの相場の流れを決めてしまいそうな気がする。

VIX日足
PCR月足(終値)
PCR日足(最高値)

底を打ったかと言われると微妙な価格帯で、2017年後半のレンジ帯に入ってしまった以上、2405-2417のレンジ下限に挑戦する可能性は否定できないし、挑戦してもらった方が底感がある。出来高を見ると2420寄り下は出来高が少なく、2417を割ると2380付近まではするするっと落ちて行きそうだ。

S&P500週足

2417を割った場合の下値の目安は2320付近。ここには2011年頃から続く上昇トレンドラインがあり、また、1月と10月のダブルヘッドからの下落幅としても収まりのよい値域。 流石にここを割ってしまうほど、まだ経済状況は悪くないと思うのだが。

小型株の地合はより悪く、RUSSEL2000は2017年のレンジ下限を既に突破し、2016年11月の下限まで下落している。今日は下げ止まったが、ここより下はあまり明確なサポートがなく、割られると2011年から続く長期のトレンドラインまでの下落が視野に入ってくる。

RUSSEL2000週足

結果論として、少なくとも市場との対話という意味では、パウエル議長会見は大失敗だった。2019年度の利上げ休止を視野に入れているような観測記事を出したり、FRBに近い要人が同様の発言をしたり、議長自身が”中立金利に近い”と言及したりと、市場と対話する姿勢を見せていただけに、昨晩の市場に対する冷淡ささえ見える会見のインパクトは強く、多くの不信を買う結果なった。

正直、今回のFOMCに対する市場の期待は行き過ぎていたように思うが、それを放置したままあの会見に至ったのは手落ちだろう。市場との意識齟齬を解消せず、FRBが単独で突っ走る可能性を市場に植え付けてしまった。

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